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ハンダ付け(半田付け)職人のはんだ付けblog

2011.04.13

はんだ付けに光を!(2011.4.13)

こんにちは、はんだ付け職人です。



先週は少しユニークなお話でしたので、

今日は、実用的なお話を少し・・



当社では、フローはんだ付けは既に行っていませんが

局所DIP槽や、はんだポットは、現在も使用しています。



こうした、いわゆるはんだバス(溶かしたはんだを溜めた容器)

を利用したはんだ付けについてのお話です。



例によって田中和吉 大先生の著書

はんだ付け作業のトラブル対策【日刊工業新聞社】 (1984/01)

を読んでいて、



「あっ!そうだったのか!」と思わず机を叩いてしまう

事例が紹介されていましたのでシェアします。



要は、とある工場の試作現場で、はんだバスを使って

プリント基板のはんだ付けを手作業で行っていたところ、



ツララやブリッジなどのはんだ不良が急に多発するようになった

そうです。



私にも経験があります。



はんだバスのはんだは新しく入れ替えたばかりで

成分分析の結果も異常がない状況です。



また、同じ時期に入荷した同じロットの棒はんだは

他のはんだバスでも使われていますが、問題がありません。



さあ、どうしてでしょう?

皆さんならどうされるでしょうか?



私なら、フラックスを新品に替えたり、

はんだ槽の温度を上下に振ってみたりするでしょう。



フロー槽なら、プリヒーターの温度や、コンベアスピードも

いじってみるでしょう。



最悪の場合、再度はんだ槽のはんだを入れ替えるでしょう。

(すごいコストが掛かりますので最終手段ですが・・)



さて、和吉大先生は、はんだバスのはんだ表面が

ワイパーで掃除してもすぐに酸化膜に覆われてしまうことに

気が付かれました。



私にも思い当たる節があります。

確かに金色や紫色の酸化膜が、掃除しても掃除しても

覆ったことがありました。



ここからが重要です。



このように酸化しやすい金属元素は、ZnやAlだそうで、

これらが、1000分の1%でも含まれると

はんだ付けの作業性に大きく悪影響を与えるそうです。



これらの金属成分を含む部品の第一は、黄銅(真鍮)です。

電子部品には多用されている金属ですね。



和吉 大先生 曰く、

「はんだの中に何か落とさなかったかね?」



果たして、このときは、基板に取り付ける黄銅製の小ネジを1個

落としてしまった人がいたそうです。

しかも、すぐに取り除かれています。



「え?・・それだけ?」

「それが原因で、そんな事が起こるの?」



と思った方は、私だけではありますまい。



小ネジどころか、ちょくちょく、電子部品がはんだ槽内に

落ちていたなあ・・と思い出しました。



「あのとき、知っていればなあ・・」

と少々、後悔の念もあります。





では、部品を落としてしまったはんだを救う方法は

ないのでしょうか?



へたをすると、何百キロものはんだを入れ替えなければなりません。

車1台くらい買えてしまう値段です。



ここにも、助け船がありました。

次のような方法を紹介されています。



はんだバスのはんだの温度を約300℃まで加熱して

オーバーヒート状態にします。



そして、はんだをよく攪拌すると、はんだの上面に出てきたZnは、

空気中の酸素と結びついて酸化し、残渣として残るので



これを、2時間くらいひたすら除去していると、

Znは、ほとんど除去され、見違えるように蘇生された・・

とあります。



簡単にできることではありませんが、参考になると思います。

お役に立てば幸いです。





では、明るいはんだ付けを!

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